発泡スチロールリサイクル

発泡スチロールリサイクルシステム ハイメルター RE-E1000 株式会社山本製作所殿 導入

2024年11月27日新規入替設置。

ハイメルター RE-E1000 山本製作所製
発泡スチロール減容器ハイメルター_株式会社山本製作所殿
株式会社山本製作所製発泡スチロールインゴット
廃棄物の発泡スチロールを減容し製造した「資源プラ」完成品(機械設備製造者:株式会社山本製作所殿)

ハイメルター概要

製 品 の 概 要

この製品は電気ヒータを利用し、発泡スチロール製品の体積を減容(縮小)する機械です。

仕 様

製品の特徴

  1. 発泡スチロールを特殊なスリット状ヒータ間をスクリューで押し出すことで体積を約1/50に減容処理します。
  2. 溶かした発泡スチロール(インゴット)を2軸のローラにより圧延成型することでブロック状とし、一定長さに自動切断後排出します。
  3. 12m3の発泡スチロールを約1時間で処理します。
  4. 活性炭吸着方式の脱臭機を標準装備しています。
  5. 動力は電力のみです。
外形寸法
本体各部の名称
本体各部の名称
本体機内
操作部各部の名称と動作
操作部各部の名称と動作
制御盤内各部の名称と動作
制御盤内各部の名称と動作

作動方法

本 体 の 作 動 方 法
  1. 「減容開始ボタン」を押すと「ヒータ」が発熱し、本機は暖気運転を開始します。
    暖気運転は「15分」と表示されます。
  2. 「温調機1」、「温調機2」の温度が設定温度に到達し暖気運転終了と判断すると、自動的に「メインスクリュー」が回転し、「ヒータ」へ発泡スチロールを押し付けます。
  3. 押し付けられた発泡スチロールは「ヒータ」に接触することで減容され、連続的に「ヒータ」の隙間から押し出されます。
  4. 時間をおいて「破砕軸」が回転し、投入された発泡スチロールを破砕します。破砕された発泡スチロールは「フィーダスクリュー1」、「フィーダスクリュー2」により「破砕ホッパ」内に材料がある限り「メインスクリュー」へ供給されます。また、減容設定スイッチを操作することで「フィーダスクリュー1」、「フィーダスクリュー2」の回転速度を調整することができます。
    その時の供給量は、材料の種類や水濡れ具合により自動制御されます。
  5. 「ヒータ」から溶け出た発泡スチロールは「成型ロール」により圧延されながら引き出されます。それと同時に表面は「冷却ブロワ」による空冷と「成型水槽」による水冷により成型されます。
  6. 成型物「インゴット」が「ローラコンベア」上を移動し、「ホイールセンサ」を回転させます。
    (「ホイールセンサ」では、インゴット切断長さと滞留異常を検出します。)
  7. 「ホイールセンサ」により切断長さを検出し、インゴットは等間隔(約1m)で切断されます。
  8. 「成型水槽」と「冷却水槽」間の冷却水は冷却ポンプによって、強制循環されます。
  9. 「減容停止ボタン」を押すと「破砕軸」、「メインスクリュー」、「ヒータ」が順次停止し、数分後に「成型ロール」やその他の機器が自動停止します。
  10. 「ヒータ」から出る臭気は、「脱臭ダクト」から吸い込まれ、「脱臭機」を通過したのち排気されます。
  11. 自動運転中に、製品正面のと扉・カバー類を開けると、製品は全停止します。また、それらの扉・カバー類が開いた状態では、暖機運転はできません。
  12. 製品正面の「成型部扉A」,「成型部扉B」を開けて手動運転を行うとき、点検上の理由から切断動作が可能となっています。

諸元表

項目単位仕様値
型式RE-E1000 + RE-BC1000 ( RE-E1000B)
用途熱可塑性発泡樹脂専用
減容方式電熱式ヒーター
処理対象物EPS・PSP・XPS・( EPE・EPP )
全長mm3,502
全幅mm4,387
全高mm2,175
機体重量kg3,200
処理能力kg/h100 ( 発泡倍率約50倍乾燥材料処理時 )
所要動力kw30.11 ( 三相200V )
冷却水量L約100
脱臭機活性炭吸着方式
安全装置漏電検出装置(漏電ブレーカ),過負荷停止装置,ヒータ部異常過熱防止装置,非常停止スイッチ及びカバー類安全各種スイッチ

発泡スチロールリサイクルシステム ECOLOBO-ACE

摩擦熱式減容器は発泡スチロールを加熱する事なく、圧縮、撹拌し、その時発生する熱を利用して脱泡固化する無公害なリサイクル処理機として長年稼働しております。
  • 摩擦熱式減容機は熱源を持たず、発泡材料を固定盤と回転盤にて圧縮、攪拌し摩擦熱を起します。熱源を持たないため、加熱による引火爆発による事故がありません。
  • ヒーターなどの熱源がないため、余熱・冷却時間が不要ですので、作業効率が高く経済的です。
  • 低温処理のため、ガスの発生がわずかで、樹脂の劣化が少ないため、良質の再生原料として利用されています。ここが「資源プラ」と呼ばれる所以です。
  • 全自動運転により省力化が可能です。
  • 焼却処理に比べ二酸化炭素(CO2)を78%削減することができます。
エコロボエース
ECOLOBO-ACEの減容システムは 専用破砕機(破砕工程)-ストックタンク(貯留工程)-減容機(減容工程)で構成されています。
  • かさ張る発泡PSを高い能力の破砕機を設置して、一気に破砕処理、破砕後はストックタンクに貯留して、後は自動でECOLOBO-ACEが処理します。ECOLOBO-ACEは、発泡PS処理の作業性を考えたシステムで長年全国で活躍し続けています。
発泡スチロールを物流に有利なブロック状に減容成形します。
  • ECOLOBO-ACE減容システムはCO2を78%削減します。
  • 摩擦熱により、軟化・脱泡した発泡PSを油圧プレスにより、圧縮・成形して回収します。
  • ECOLOBO-ACEの減容機は特殊形状の円盤の回転によって摩擦熱を発生させ、発泡スチロールを軟化脱泡させます。
  • 摩擦熱は、樹脂を軟化させる最小限温度(120~140℃)にコントロールされています。
  • 1ブロック毎に自動排出されますので、作業効率が非常に高いシステムです。
  • 減容率が高く(製品比率0.75)板状のため、パレット積みにより物流効率が高まります。

諸元表

製造者株式会社名濃 殿
型式ブロックタイプ減容機 FM-100NB 
能力(㎏/h)80
動力(kw)26.7
冷却水(L/h)200
活性炭(㎏)75
機器重量(㎏)1,800
型式破砕機 FSC-310
能力(㎏/h)300
動力(kw)破砕動力 11
コンベア 0.4
押込装置 ー
ブロアー 1.5
重量(㎏)2,700

ECOLOBO-ACE 減容システムフロー

❶ 破砕
シールや異物を手作業で選別します。専用破砕機に投入し一定の大きさに破砕していきます。
❷ 異物除去
破砕された発泡粒は、異物を自動分離しながらストックタンクへと空送されます。
❸ 空送
ブロアにて専用のダクトを経由しストックタンクへ運ばれます。
❹ ストックタンク
ブロアで送られてきた発泡粒を貯留していきます。
❺ 自動供給
タンクから自動制御でコントロールされ処理部分へ供給されます。
❻ 練溶
回転盤と固定盤で構成された最小限の摩擦熱(120℃~140℃)で軟化脱泡され減容されていきます。
❼ ブロック成形
圧縮された減容粒は定尺(L=1m)で連続的にブロック状に成形されていきます。
❽ 「資源プラ」インゴット完成
数分で固化したブロック成形品は「インゴット」の名称で新たに製品として生まれ変わります。

資源プラ 製品名:インゴット

発泡スチロール

発泡スチロールをリサイクル処理し続けて30有余年。発泡スチロールは、良質な素材(PS:ポリスチレン)と軽量さ(約98%が空気)からマテリアルリサイクルには大変適しておりました。
マテリアルリサイクルとは、廃棄物を原料として再生品化(リサイクル利用)することです。発泡スチロールは、高品質な再生原料として広く普及し、様々なプラスチック製品を支え続けているのです。

「廃プラ」を処理しているから、「資源プラ」を製造しているへ

「循環型社会の形成」を目標に高品質な再生原料の「資源プラ」の製造販売を推進する活動に参画しております。廃棄物から良質な再生原料を製造することは、今やリサイクル業者にとっては大きな課題であり責務となりました。今後共業界全体で「リサイクルの質を向上」し長期的にリサイクル事業が継続できるよう積極的に取り組んで参ります。

契約成立の握手

Performance Video Powered by MEINO Co. ltd

株式会社パナ・ケミカル様 J-EPS recycling 202111 引用

株式会社パナケミカル様J-EPS recycling

45年前に東京築地市場で始まった、発泡スチロールを熱減容しインゴット化する技術とリサイクルの環。弊社では、全国のお客様と作り上げてきたこのリサイクルの環を「J-EPS recycling (ジェイイーピー工スリサイクリンク)」として再定義し、お客様と共有し、国内外に発信するプロジェクトを始めています。(EPS=expanded polystyrene,ビーズ発泡スチロール)J-EPS recyclingは、お陰さまでリーマンショックや中国の輸入規制などの困難を乗り越え、月間3000トン全国2000社の大きなリサイクルの環となりました。
最近では、経産省が主導して設立された東アジア・アセアン経済研究センター(ERIA)にて「海洋プラスチックを抑制する日本独自のリサイクル技術第一号」として認定されたり、環境省が制定した「プラスチックの輸出に係るバーゼル法該非判断基準」にて、輸出許可の対象となる代表的な資源プラに分類されました。
世界ではリサイクル困難物である発泡スチロールが、日本ではリサイクルの優等生になっています。私達の長年の取り組みが、大きな注目を集めているのです。 この度、「リサイクルは技術だけでなく人の環が創り出す」という当社創業者の犬飼重平の言葉とともに、みなさまへの感謝をこめてポスターを作成しました。日頃のご愛顧への感謝とともに、今後とも株式会社パナ・ケミカルとJーEPSrecyclingをどうぞよろしくお願いいたします。

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