発泡スチロールリサイクルシステム ECOLOBO-ACE
- 摩擦熱式減容機は熱源を持たず、発泡材料を固定盤と回転盤にて圧縮、攪拌し摩擦熱を起します。熱源を持たないため、加熱による引火爆発による事故がありません。
- ヒーターなどの熱源がないため、余熱・冷却時間が不要ですので、作業効率が高く経済的です。
- 低温処理のため、ガスの発生がわずかで、樹脂の劣化が少ないため、良質の再生原料として利用されています。ここが「資源プラ」と呼ばれる所以です。
- 全自動運転により省力化が可能です。
- 焼却処理に比べ二酸化炭素(CO2)を78%削減することができます。
- かさ張る発泡PSを高い能力の破砕機を設置して、一気に破砕処理、破砕後はストックタンクに貯留して、後は自動でECOLOBO-ACEが処理します。ECOLOBO-ACEは、発泡PS処理の作業性を考えたシステムで長年全国で活躍し続けています。
- ECOLOBO-ACE減容システムはCO2を78%削減します。
- 摩擦熱により、軟化・脱泡した発泡PSを油圧プレスにより、圧縮・成形して回収します。
- ECOLOBO-ACEの減容機は特殊形状の円盤の回転によって摩擦熱を発生させ、発泡スチロールを軟化脱泡させます。
- 摩擦熱は、樹脂を軟化させる最小限温度(120~140℃)にコントロールされています。
- 1ブロック毎に自動排出されますので、作業効率が非常に高いシステムです。
- 減容率が高く(製品比率0.75)板状のため、パレット積みにより物流効率が高まります。
諸元表
製造者 | 株式会社名濃 殿 |
型式 | ブロックタイプ減容機 FM-100NB |
能力(㎏/h) | 80 |
動力(kw) | 26.7 |
冷却水(L/h) | 200 |
活性炭(㎏) | 75 |
機器重量(㎏) | 1,800 |
型式 | 破砕機 FSC-310 |
能力(㎏/h) | 300 |
動力(kw) | 破砕動力 11 |
コンベア 0.4 | |
押込装置 ー | |
ブロアー 1.5 | |
重量(㎏) | 2,700 |
ECOLOBO-ACE 減容システムフロー
- ❶ 破砕
- シールや異物を手作業で選別します。専用破砕機に投入し一定の大きさに破砕していきます。
- ❷ 異物除去
- 破砕された発泡粒は、異物を自動分離しながらストックタンクへと空送されます。
- ❸ 空送
- ブロアにて専用のダクトを経由しストックタンクへ運ばれます。
- ❹ ストックタンク
- ブロアで送られてきた発泡粒を貯留していきます。
- ❺ 自動供給
- タンクから自動制御でコントロールされ処理部分へ供給されます。
- ❻ 練溶
- 回転盤と固定盤で構成された最小限の摩擦熱(120℃~140℃)で軟化脱泡され減容されていきます。
- ❼ ブロック成形
- 圧縮された減容粒は定尺(L=1m)で連続的にブロック状に成形されていきます。
- ❽ 「資源プラ」インゴット完成
- 数分で固化したブロック成形品は「インゴット」の名称で新たに製品として生まれ変わります。
資源プラ 製品名:インゴット
発泡スチロールをリサイクル処理し続けて30有余年。発泡スチロールは、良質な素材(PS:ポリスチレン)と軽量さ(約98%が空気)からマテリアルリサイクルには大変適しておりました。
マテリアルリサイクルとは、廃棄物を原料として再生品化(リサイクル利用)することです。発泡スチロールは、高品質な再生原料として広く普及し、様々なプラスチック製品を支え続けているのです。
「廃プラ」を処理しているから、「資源プラ」を製造しているへ
「循環型社会の形成」を目標に高品質な再生原料の「資源プラ」の製造販売を推進する活動に参画しております。廃棄物から良質な再生原料を製造することは、今やリサイクル業者にとっては大きな課題であり責務となりました。今後共業界全体で「リサイクルの質を向上」し長期的にリサイクル事業が継続できるよう積極的に取り組んで参ります。
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株式会社パナ・ケミカル様 J-EPS recycling 202111 引用
最近では、経産省が主導して設立された東アジア・アセアン経済研究センター(ERIA)にて「海洋プラスチックを抑制する日本独自のリサイクル技術第一号」として認定されたり、環境省が制定した「プラスチックの輸出に係るバーゼル法該非判断基準」にて、輸出許可の対象となる代表的な資源プラに分類されました。
世界ではリサイクル困難物である発泡スチロールが、日本ではリサイクルの優等生になっています。私達の長年の取り組みが、大きな注目を集めているのです。